究極
「真相は、愛で消える」
正に、その通りの結末だった。
最愛、今このタイトルが胸にズシリと重い。
数年に一度、あるかないかの素晴らしい作品に出会えた幸せ。
これぞドラマの醍醐味です。
挑戦的なラスト、という新井Pの意味がわかった。
文字通り、全てを背負いその愛故に消えた加瀬さん。
その真相に一人辿り着き、加瀬の想いを全て自身で受け止め、
胸に留め梨央と優を守る事を決めた大輝。
立場は真逆だけど、想いは同じ。
そして、ブラックボックスの蓋は閉じられた。
もう、永遠に開くことはない。
15年前のあの嵐の夜、達雄さんはその強い愛ゆえに
判断を間違えた。悪いのは全て渡辺親子。
もしも大輝があの場にいたら、、、
加瀬と同じ道を選んだだろうか。
あの時点では大輝の方が朝宮家と近い存在だった。
だから藤井はずっと大輝を疑っていたのだろう。
もしもあの時、とモノローグで語っていた栞のように
一瞬で運命を分けることがある。
いろんな人がこのドラマに称賛の声を上げている。
いや、本当に見事な物語の完結。
伏線の回収やストーリー展開も見事。
何にも、何処にも不自然なところはない。
どなたかが書いていたけど、舞台なら
スタンディングオベーションものだと。。。
きっと、私を含め多くの視聴者が同じ思いだろう。
ヒロインの吉高由里子。
彼女になら人生狂わされても仕方ない、と
思わせる説得力。美しさは勿論、やはりずば抜けた
演技力だよね。
新井Pと塚原監督は裏トークで、天才!と
何度も褒めていた。
松下洸平。
スカーレットの八郎も素敵でしたが、
またこの大輝で魅力倍増。飛騨弁があのいい声と
相まって色っぽかったです。更に好きになった。
俳優としての力量を再確認したよね。
何より、この二人お似合いである。左利きも同じ。
仲の良い空気感が、最後まで梨央&大輝に説得力を
持たせてくれた。
井浦新。
言うまでもないスゴい俳優。立ってるだけで絵になる
アンナチュラルの中堂さんと同じくらい、
また魅力的な加瀬でした。
期待の若手俳優、高橋文哉。
国宝級イケメンNo.1ですって!凄いねー。
知名度は抜群に上がった。
そして、宇多田ヒカルの'君に夢中'
ドラマの顔である主題歌。
新井Pたっての希望でのオファー。企画も知った上での快諾だったそうだ。
もう、イントロ聴くだけで泣きそうになる。笑。
一瞬で物語の中へ引き込まれる楽曲。
天才って、こういう事だ。
全てわかった上で、1話からまた見直してみたい。
ああ、本当に終わってしまった。
3ヶ月間、金曜日が待ち遠しくて仕方なかった。
ポッカリ、穴が空いたみたいで寂しい。